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検査項目解説

検査名 バゾアクティブ腸管ペプチド/血管作動性腸管ポリペプチド
英検査名 Vasoactive Intestinal Polypeptide/VIP
検体基準範囲 トラジロール加EDTA入り採血管で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。
血漿:100pg/mL以下
測定法 RIA2抗体法
基準範囲出典 1.Ghaferi AA, Chojnacki KA, Long WD, et al: Pancreatic VIPomas: subject review and one institutional experience. J Gastrointest Surg 2008 Feb;12(2):382-393
2.Soga J, Yakuwa Y: Vipoma/diarrheogenic syndrome: a statistical evaluation of 241 reported cases. J Exp Clin Cancer Res. 1998 Dec;17(4):389-400
3.Smith SL, Branton SA, Avino AJ, et al: Vasoactive intestinal polypeptide secreting islet cell tumors: a 15-year experience and review of the literature. Surgery 1998 Dec;124(6):1050-1055 (Review)
解説 VIPは血管拡張、血圧低下、心拍出量増加、小腸の水・電解質分泌亢進などの生理作用を持つペプチドホルモンで、VIP産生腫瘍はWDHA症候群の原因となる。大量の水溶性下痢(一日数リットル以上)、低K血症、無酸症をきたす患者を見た場合はVIP産生腫瘍を疑う。また、VIP産生腫瘍はグルカゴン、5-HIAAなども増加することがあるので注意が必要である。
パニック値:VIP産生腫瘍によるWDHA症候群(500pg/mL以上)
高値(血漿):VIP産生腫瘍によるWDHA症候群、WDHA症候群、神経芽細胞腫、褐色細胞腫

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