検査項目解説
検査名 | ビタミンE/トコフェロール/α-トコフェロール |
英検査名 | Vitamin E/Tocopherol |
検体基準範囲 |
遮光ポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、遮光冷蔵保存する。 血清:0.75~1.41mg/dL |
測定法 | 蛍光法 |
基準範囲出典 |
1.阿部 皓一 他:栄養と食糧 28(5):277-280,1975 2.玉井 浩 他:ビタミン 72(10):545-555,1998 3.Ball GFM: Vitamins: their role in the human body. Oxford, Blackwell Publishing, 2004, pp 234-255 4.Traber MG: Vitamin E. In Modern Nutrition in Health and Disease.10th edition. Edited by ME Shils, M Shike, AC Ross, et al. Philadelphia, Lippincott Williams and Wilkins, 2006, pp 434-441 5.国立健康・栄養研究所(監):厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準(2010年版).ビタミンE.第一出版,2010,pp130-132 |
解説 |
ビタミンEは別名トコフェロールと呼ばれる脂溶性ビタミンで緑色野菜、海藻、エビ・カニ、魚などに多く含まれる。生体膜に対して抗酸化作用を持ち、フリーラジカルの捕捉、過酸化物の分解などの生理作用を持つ。臨床的にはこのビタミンの欠乏を疑う症状、すなわち歩行失調、腱反射、振動感消失、眼球運動麻痺、網膜症を訴える患者を見た場合に測定する。 高値(血清):高脂血症、妊婦 低値(血清):Kwashiorkor、先天性胆道閉鎖症、無β-リポ蛋白血症、胆汁うっ滞性脂肪吸収障害、低出生体重児・新生児栄養失調症 |