検査項目解説
検査名 | ビタミンK/ビタミンK分画 |
英検査名 | Vitamin K |
検体基準範囲 |
3.2%クエン酸Na入り遮光ポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、遮光凍結保存する。 血漿:ビタミンK1(0.15~1.25ng/mL)、ビタミンK2(0.10ng/mL以下) |
測定法 | HPLC |
基準範囲出典 |
1.langenberg JP et al:Journal of Chromatography 305:61-75,1984 2.白幡 聡:日本臨床 53(増):722-725,1995 3.Vermeer C: Vitamin K: the effect on health beyond coagulation-an overview. Food Nutr Res 2012;56:5329 4.Lippi G, Franchini M: Vitamin K in neonates: facts and myths. Blood Transfus 2011;9:4-9 5.Greer FR: Vitamin K the basics-What's new? Early Hum Dev 2010;86:S43-S47 6.国立健康・栄養研究所(監):厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準(2010年版).ビタミンK.第一出版,2010,pp133-136 |
解説 |
ビタミンKは脂溶性ビタミンで生体内で腸内細菌により産生されるK2と食物由来のK1がある。このビタミンはビタミンK依存性凝固因子(第II、VII、IX、X因子)、プロテインC、Sの生成に関与している。臨床的には新生児メレナ、乳児ビタミンK欠乏性出血を疑う場合や成人で長期の抗生剤投与患者などで測定する。 高値(血漿):薬剤(ビタミンK) 低値(血漿):肝硬変、吸入不全症候群、劇症肝炎、新生児メレナ、乳児ビタミンK欠乏性出血症、胆道閉塞、薬剤(クマリン系経口抗凝固剤) |