検査項目解説
検査名 | α1-酸性糖蛋白/オロソムコイド/α1アシドグリコプロテイン |
英検査名 | α1-Acid Glycoprotein |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:男性(45~98mg/dL)、女性(39~86mg/dL) |
測定法 | ネフェロメトリー |
基準範囲出典 |
1.櫻林 郁之介 他:臨床病理 特53:71-81,1983 2.渡邊 富久子:日本臨床 53(増):203-206,1995 |
解説 |
α1-AGPはα1-グロブリン分画に属する糖蛋白で、炎症時や細胞増殖時に増加する急性相蛋白の一種である。感染症、組織壊死、悪性腫瘍、自己免疫疾患などで増加するが、CRPに比べ鋭敏度が劣るため、単独で測定されることは少なく、CRP、ハプトグロビンと同時に測定し、APR(acute phase response)を算定し新生児感染症や悪性腫瘍のスクリーニングに用いる。 高値(血清):悪性腫瘍、感染症、自己免疫疾患、ストレス症候群、心筋梗塞、組織壊死 低値(血清):肝機能障害、低栄養状態、ネフローゼ症候群 |