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検査項目解説

検査名 β-カロチン
英検査名 β-Carotene
検体基準範囲 遮光ポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、遮光凍結保存する。
血清:男性(6.6~47.6μg/dL)、女性(20.4~105.2μg/dL)
測定法 HPLC
基準範囲出典 1.加美山 茂利 他:臨床検査 31(3):268-274,1987
2.国立健康・栄養研究所(監):厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準(2010年版).ビタミンA.第一出版,2010,pp118-123
解説 β-カロチンはプロビタミンAで生体内では合成されず、トマトやほうれん草に含まれ食事によって摂取される。生体内のビタミンAの2/3はβ-カロチンから転換されたもので、ビタミンAの生体内濃度を左右する重要な因子である。またβ-カロチンはビタミンE(トコフェロール)とともに抗酸化作用を持つ。
高値(血清):甲状腺機能低下症、食事性柑皮症、肝硬変、閉塞性黄疸、高コレステロール血症、神経性食欲不振症
低値(血清):外傷、感染症、吸収不良症候群、甲状腺機能亢進症、肺疾患、ビタミンA欠乏症、高トリグリセリド血症、高血圧、心疾患、脳卒中、慢性膵炎

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