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検査項目解説

検査名 β-D-グルカン
英検査名 β-D-Glucan
検体基準範囲 ノボヘパリン入り容器に採血し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。凍結不可。
血液:発色合成基質法10pg/mL以下 、20pg/mLを超える場合は治療の対象になる。
測定法 発色合成基質法
基準範囲出典 1.吉田 耕一郎 他:感染症学雑誌 79(7):433-442,2005
2.大林 民典:臨床病理 44(6):528-532,1996 
解説 β-D-グルカンは真菌の細胞壁を構成する多糖体で、深在性真菌症では起因真菌由来のβ-D-グルカンが血中に出現するため、深在性真菌症のマーカーとしてスクリーニング検査として有用である。また、経時的な測定は診断、治療効果判定、経過観察に用いられる。免疫不全状態にある患者に発熱がみられた場合,血中β-グルカン値が60pg/mLを超えていれば70%の確率で真菌感染によるものと診断され、30pg/mL以下であればほぼ100%否定できる
高値(血液):侵襲性深在性真菌症、ニューモシスチス肺炎

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