検査項目解説
検査名 | β-リポ蛋白 |
英検査名 | β-Lipoprotein |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:220~650mg/dL |
測定法 | 免疫比濁法 |
基準範囲出典 |
1.金井 正光 他:臨床検査法提要 第30版 (金原出版):574-575,1993 2.伊藤 宜則 他:Medical Technology 8(12):1083-1090,1980 3.木下 誠:動脈硬化惹起性リポ蛋白とその役割.日本臨牀 65(増刊):57-62,2007 |
解説 |
β-LPは電気泳動でβの位置に泳動される蛋白で、肝で合成されたpreβ-リポ蛋白(VLDL)が、リポ蛋白リパーゼなどの作用を受け産生される。この蛋白の約50%はコレステロールであることから、コレステロール代謝を間接的に反映している。また、末梢細胞はレセプターを介してβ-LPを取り込むので、動脈硬化との関連も指摘されている。ただし、現在はLDL-コレステロールの直接測定法が普及したためβ-PLの測定意義は低下した。 高値(血清):家族性高コレステロール血症(Ⅱa型、Ⅱb型)、甲状腺機能低下症、糖尿病、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸 低値(血清):肝硬変、甲状腺機能亢進症、低・無β-リポ蛋白血症 |