検査項目解説
検査名 | β-トロンボグロブリン |
英検査名 | β-Thromboglobulin/β-TG |
検体基準範囲 |
静脈の駆血を弱くし、短時間に採血する。注射器を2本用意し、2本目の血液を使用する。抗血小板剤入りポリスピッツ管に入れる。速やかに測定するか、凍結保存する。真空採血管は不可。 乏血小板血漿:50ng/mL以下 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.高橋 芳右 他:血液と脈管 18(4):326-335,1987 2.楢原 伸裕:日本臨床 53(増):105-108,1995 3.新倉春男:β-TG,PF4.検査と技術 28:872-874,2000 |
解説 |
β-TGは血小板のα顆粒に含まれる血小板に固有の蛋白で、血小板の活性化や崩壊で血中に放出される。臨床的には血小板が活性化される凝固亢進状態、血栓症、播種性血管内凝固症候群などで血中に増加するので、血栓症の診断や治療効果の判定に用いる。検査は血小板第4因子、フィブリン分解産物、可溶性フィブリンモノマー複合体、アンチトロンビン-IIIなどと共に行う。 高値(乏血小板血漿):播種性血管内凝固症候群、血栓性血小板減少性紫斑病、血栓症、血小板活性化亢進状態、骨髄増殖性疾患、子癇前症、心筋梗塞、深部静脈血栓症腎不全、高脂血症、糖尿病、脳血管障害、末梢動脈障害、膠原病 低値(乏血小板血漿):血小板減少症 |