検査項目解説
検査名 | γ-セミノプロテイン |
英検査名 | γ-Seminoprotein/Prostate-Specific Antigen,Free/γ-Sm |
検体基準範囲 |
採血後直ちに血清分離し、速やかに測定するか、凍結保存する。検体採取前の前立腺の触診、生検、内視鏡検査、マッサージは禁止。 血清:4.0ng/mL以下 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.佐藤 達郎 他: 医学と薬学 43(1):97-106,2000 2.江藤 耕作:臨床病理 特68:82-88,1986 3.宮原 茂:腫瘍マーカー γ-セミノプロテイン(γ-Sm).日本臨牀 63(増刊):698-701,2005 |
解説 |
γ-Smはヒト血清から発見された前立腺上皮に局在する糖蛋白でPSAのフリーの分枝に相当する。前立腺に特異な抗原であることから前立腺癌マーカーとして前立腺酸性ホスファターゼ、前立腺特異抗原などと同様に臓器特異性が高い。泌尿器系の良性腫瘍や泌尿器系以外の悪性腫瘍で陽性になることは殆どないが、前立腺肥大症ではステージの進行に伴い高値になることがあるので、他の検査と組み合わせる必要がある。 高値(血清):前立腺癌、前立腺肥大、急性前立腺炎、急性尿閉 |