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検査項目解説

検査名 抗ds-DNA抗体
英検査名 Anti-ds DNA Antibodies
検体基準範囲 血清分離後速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:IgG(12IU/mL以下)、IgM(6U/mL未満)
測定法 ELISA
基準範囲出典 1.陣内 記代 他:日本臨床検査自動化学会会誌 26(6):747-753,2001
2.相馬 史 他:医学検査 46(8):1190-1193,1997
3.山下雅樹 他:医学と薬学58(5):763~767,2007
4.横張 龍一:医学と薬学 22(6):1514~1520
5.Tran T, Pisetsky D: Chapter 115. Detection of anti-DNA antibodies. In Manual of Molecular and Clinical Laboratory Immunology. Seventh edition. Edited by B Detrick, R Hamilton, JD Folds. Washington, DC, ASM Press, 2006, pp 1027-1032
6.Kavanaugh A, Tomar R, Reveille J, et al: Guidelines for use of the antinuclear antibody test and tests for specific autoantibodies to nuclear antigens. Arch Pathol Lab Med 2000;124:71-81
7.Tan EM, Cohen AS, Fries JF, et al: The 1982 revised criteria for the classification of systemic lupus erythematosus. Arthritis Rheum 1982;25:1271-1277
8.中島敦夫ほか:抗DNA抗体.madicina 42:418-420,2005
解説 この検査の目的はSLEの診断と活動性の判定である。抗ds-DNA抗体は全身性エリテマトーデスの診断に有用であり、アメリカリウマチ協会のSLE診断基準の一項目に挙げられている。活動期のSLEでは陽性率95%以上、非活動性では40~60%の陽性率とされている。臨床的にはSLEの診断と治療効果判定に用いられる。抗ds-DNA-IgG抗体価はSLEの急性活動期に上昇することが知られている。抗ds-DNA-IgG抗体が高値のSLEで、低補体血症、流血中免疫複合体陽性を伴う場合は、腎障害が考えられる。
陽性(血清):全身性エリテマトーデス、多発性筋炎/皮膚筋炎、混合性結合組織病、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、活動性ループス腎炎、伝染性単核症、膠原病

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