検査項目解説
検査名 | 胎盤型アルカリホスファターゼ |
英検査名 | Alkaline Phosphatase,Placental Isoenzyme |
検体基準範囲 |
血清中では安定であるが、長期保存は凍結する。髄液は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:0~25% 髄液: |
測定法 |
血清:PNP基質法 髄液:CLEIA |
基準範囲出典 |
1.Shinichiro Watanabe et al:Pediatr Neurosurg 48:141-145,2012 2.渡辺 伸一郎 他:検査と技術 31(3):260-262,20031. Tietz NW: Textbook of Clinical 3.Chemistry, Third edition. Edited by CA Burtis, ER Ashwood. Philadelphia, PA, WB Saunders Company, 1999 4.Moss DW: Alkaline phosphatase isoenzymes. Clin Chem 1982;28:2007-2016 |
解説 |
胎盤性ALPは妊娠10週以後に胎盤で産生され、妊娠30週以降に母体の血中に流入する。また、癌細胞の多くで胎盤性ALPの発現が認められ、特に精巣癌では診断上有力なマーカーである。また、髄液では頭蓋内胚細胞腫(ジャーミノーマ)で高値になることが知られている。 高値(血清):急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、子宮頸癌、精巣癌、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、慢性骨髄性白血病 高値(髄液):ジャーミノーマ |