検査項目解説
検査名 | インターロイキン-1β |
英検査名 | Interleukin-1β/IL-1β |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:10pg/mL以下(参考値) |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 | 1.笠原 忠 他:臨床病理 38(3):243-248,1990 |
解説 |
インターロイキン-1βは単球やマクロファージが産生する糖蛋白で、分子量は約17,000のIL-1は等電点の違いからαとβに分けられているが、レセプターも生物学的活性も同じであることがわかっている。炎症を制御する重要な因子である生物学的活性はT細胞、B細胞、NK細胞や内皮細胞の活性化や接着分子の発現促進、IL1~IL8、TNF、IFN,CSFの誘導などである。 高値(血清):アルコール性肝炎、肝炎、関節リウマチ、IgA腎症、ハンセン病、髄膜炎菌性髄膜炎、敗血症、敗血症性ショック、後天性免疫不全症候群、慢性C型肝炎、ウイルス性肝炎、ホジキンリンパ腫、骨髄異形成症候群、溶血性尿毒症症候群、統合失調症、うっ血性心不全、妊娠性絨毛性疾患 低値(血清):ナルコレプシー、妊娠性絨毛性疾患、睡眠時無呼吸症候群 |