検査項目解説
検査名 | S100蛋白質 |
英検査名 | S100 Protein |
検体基準範囲 |
血清:0.11±0.23μg/L in 51 controls 髄液:3.4±1.3μg/L in 20 controls |
測定法 | |
基準範囲出典 | 資料:Effects of Disease on Clinical Laboratory Tests 4th Ed.AACC |
解説 |
S100蛋白質は神経系に多い酸性の蛋白質として発見された。EFバンドと呼ばれる構造を持つCa++結合蛋白質である。神経細胞、グリア細胞、上皮細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、マクロファージ、ランゲルハンス細胞、樹状細胞、ケラチノサイトに分布している。現在17種のS100蛋白ファミリーが見つかっている。神経に対する栄養因子としての作用があるとされている。 高値(血清):悪性黒色腫、脳出血、脳卒中、急性心筋梗塞 高値(髄液):Creutzfeldt-Jakob病による認知症、Pick's 認知症、脳卒中 |