検査項目解説
検査名 | EBウイルス抗体/抗EBウイルス抗体 |
英検査名 | Epstein Barr Virus Antibodies |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:FA(10倍未満)、EIA(陰性0.1未満) 髄液:FA(1倍未満) |
測定法 | FA、EIA |
基準範囲出典 |
1.Fields' Virology. Fifth edition. Edited by DM Knipe, PM Howley, DE Griffin, et al. Philadelphia, Lippincott Williams and Wilkins, 2007 2.Linde A, Falk KI: Epstein-Barr virus. In Manual of Clinical Microbiology. Ninth edition. Edited by EJ Barron, JH Jorgensen, ML Landry, et al. ASM Press, 2007, pp 1564-1573 |
解説 |
EBウイルスは一般には唾液を介して伝播するが。新生児では母親からの移行抗体によるが、移行抗体が消失する生後6ヶ月頃から初感染が成立する。2~3歳までには70%が感染し、通常は不顕性感染のまま抗体を獲得するので、成人の抗体陰性は少ない。EBV感染症の診断はEBV特異抗体の検出により可能となる。 陽性(血清):Burkittリンパ腫、Duncan病、伝染性単核球症、慢性活動性EBV感染症、遷延性EBV感染症、上咽頭癌、ホジキンリンパ腫、悪性リンパ腫、白血病、川崎病、シェーグレン症候群、慢性疲労症候群 |