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検査項目解説

検査名 赤血球数
英検査名 Erythrocytes/Red Blood Cell
検体基準範囲 EDTA加血を採血し、速やかに測定する。室温で6~24時間で赤血球は膨大し、MCV、Htの値に影響する。
血液:男性(427~570万個/μL)、女性(376~500万個/μL)
測定法 フローサイトメトリー法、シースフローDC方式、SLS-Hb法
基準範囲出典 1.Johnson M, Samuels C, Jozsa N, Gorney K: Three-way evaluation of high-throughput hematology analyzers-Beckman Coulter LH750, Abbott Cell-Dyn 4000, and Sysmex XE2100. Lab Hematol 2002;8:230-238
2.Klee G: Decision rules for accelerated hematology laboratory investigation. University of Minnesota 1974;thesis (PhD)
3.McKenzie SB: Textbook of Hematology. Lea and Febiger, Philadelphia 1988
4.Orkin SH, Fisher DE, Ginsburg D, et al: Nathan and Oski’s Hematology and Oncology of Infancy and Childhood. Edited by ST Orkin, DE Fisher, AT Look, et al. WB Saunders Co, Philadelphia, 1981
5.小澤敬也:貧血の病態と診断・治療.日本臨牀 66:423-428, 2008
解説 血液一般検査の一つで、末梢血液1μL中の赤血球の数を測定する。赤血球は直径が7~8μmの中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、内部にヘモグロビンを含有している。生理的には酸素と二酸化炭素の運搬、血漿のpH調節の機能がある。臨床的にはヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値を同時に算定し、赤血球指数を算出する。この、赤血球指数により貧血の分類、赤血球増多症の診断、治療効果の判定に用いられる。
高値(血液):COPD、肝癌、腎癌、真性赤血球増加症、鉄欠乏性貧血、サラセミアマイナー、二次性赤血球増加症、本態性高血圧症、肺性心、肺気腫、心不全、褐色細胞腫、ヘモグロビンC症、動脈硬化症、塵肺症、アスベストーシス、珪肺症、ベリリウム症、水腎症、ショック
低値(血液):Gaucher病、Niemann-Pick病、粟粒結核、マラリア、鉤虫感染症、鞭虫症、トキソプラズマ症、サルコイドーシス、転移性骨腫瘍、ホジキンリンパ腫、白血性細網内皮症、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、ビタミンB₆欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏症、サラセミアマイナー、サラセミアメジャー、鎌形赤血球症、溶血性尿毒症症候群、発作性夜間ヘモグロビン尿症、再生不良性貧血、鉄芽球性貧血、脾機能亢進症、骨髄線維症、アルコール依存症、多発性硬化症、アルコール性肝障害、肝硬変、慢性腎不全、大理石骨病、新生児溶血性疾患、ショック、鉛中毒、X線障害

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