検査項目解説
検査名 | 糖化蛋白 |
英検査名 | Glycated Protein |
検体基準範囲 |
血清又はEDTA-2Naf加採血した血漿を検体とし、検体採取後速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:205~285μmol/L 尿 |
測定法 | NBT比色法 |
基準範囲出典 |
1.Tietz Textbook of Clinical Chemistry, Edited by CA Burtis, ER Ashwood. Philadelphia, WB Saunders Company, 1999 2.Austin GE, Mullins RH, Morin LG: Non-enzymatic glycation of individual plasma proteins in normoglycemic and hyperglycemic patients. Clin Chem 1987;33:2220-2224 3.Schleicher ED, Mayer R, Wagner EM, Gerbitz KD: Is serum fructosamine assay specific for determination of glycated serum protein? Clin Chem 1988;34:320-323 |
解説 |
血漿蛋白質にグルコースが非酵素的に結合したもので、臨床的にはフルクトサミンとして測定されている。フルクトサミンは血漿蛋白のアミノ基にグルコースが結合しケトアミンとなったもので、大部分はアルブミンに由来する。フルクトサミンはHbA1cに比べ、比較的短期間、すなわち過去1~3週間の血糖の平均値を反映している。このため短期間の血糖コントロールの指標として用いられていたが、より信頼性の高いグリコアルブミンの普及と共に、測定されなくなった。 高値(血漿):マラリア、肺癌、乳癌、亜急性甲状腺炎、糖尿病、慢性活動性肝炎、全身性エリテマトーデス 高値(尿):糖尿病、子癇前症 低値(血漿):ウイルス性肝炎、関節リウマチ |