検査項目解説
検査名 | γ-グロブリン |
英検査名 | γ-Globulin |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:11.0~20.0% |
測定法 | セルロースアセテート膜電気泳動法 |
基準範囲出典 |
1.伊藤 喜久:Medical Technology 39(3):278-284,2011 2.平山 千里 他:血漿タンパク質 構造・機能・病態:36-41,1979 3.Kyle RA, Katzmann JA, Lust JA, Dispenzieri A: Clinical indications and applications of electrophoresis and immunofixation. In Manual of Clinical Laboratory Immunology. Sixth edition. Edited by NR Rose, RG Hamilton, B Detrick. Washington DC, ASM Press, 2002 pp 66-70 4.木村 聡ほか:血清総蛋白と蛋白分画,A/G比.medicina 42:122-125,2005 |
解説 |
血清をセルロースアセテート膜電気泳動すると得られる5分画の一つで、蛋白染色し、各分画の相対値をデンシトメーターで算出する。 高値(血清):Waldenstromマクログロブリン血症、ハンセン病、性病性リンパ肉芽腫、ヒストプラスマ症、住血吸虫症、旋毛虫症、サルコイドーシス、肝癌、肝細胞癌、肺癌、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、橋本病、アミロイドーシス、リウマチ熱、細菌性心内膜炎、気管支拡張症、アルコール性肝炎、慢性活動性肝炎、肝硬変、原発性胆汁性肝硬変、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、関節リウマチ、強直性脊椎炎 低値(血清):H鎖病(Gamma)、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、アミロイドーシス、無ガンマグロブリン血症、溶血性尿毒症症候群、気管支拡張症、うつ病 |