検査項目解説
検査名 | 尿中トランスフェリン/尿中マイクロトランスフェリン |
英検査名 | Urinary Transferrin |
検体基準範囲 |
早朝尿か冷蔵保存蓄尿を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 尿:1.0mg/g・Cr以下 蓄尿:0.8mg/day以下 |
測定法 | ラテックス凝集比濁法 |
基準範囲出典 |
1.齋藤 良一 他:日本臨床検査自動化学会会誌 25(5):687-690,2000 2.三崎 盛治 他:日本臨床 48(増):470-474,1990 |
解説 |
トランスフェリンは分子量が7.7万で、分子量6.7万のアルブミンより大きく、正常腎ではサイズバリアーと電荷バリアーのため、糸球体で濾過されにくい。しかし、腎疾患では糸球体の微妙な変化を捉え、アルブミンよりも尿中に排泄されやすくなる。このため、微小変化型ネフローゼ症候群や糖尿病性腎症の早期障害の発見に有用とされる。 高値(尿):糖尿病、ネフローゼ症候群、慢性腎炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性骨髄腫、尿路感染症 |