検査項目解説
検査名 | サーファクタントプロテインA/肺サーファクタントプロテインA |
英検査名 | Surfactant Protein A/SP-A |
検体基準範囲 |
採血後-20℃で保存し、解凍後速やかに測定する。冷蔵保存では1日以内に測定する。 血清:43.8ng/mL未満 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.大木 卓 他:医学と薬学 71(1):161-166,2014 2.高橋 弘毅 他:日本臨床 67(増8):361-363,2009 3.阿部庄作ほか:各種肺疾患における血清肺サーファクタント蛋白質-Aの臨床的意義.日胸疾患会誌 33:1219-1225,1995 |
解説 |
SP-AはⅡ型肺胞上皮で産生されるリン脂質・蛋白質の複合体で、肺胞内に分泌され表面張力を打ち消すことで肺胞の含気を保持している。欠乏や機能低下は肺の含気を低下させ、呼吸困難をきたす。臨床的には肺野にびまん性の線維化陰影が認められた場合に測定する。また、間質性肺炎の検査基準では、LD、KL-6、SP-A、SP-Dのうちいずれか1項目以上陽性の場合は診断確定とされている。 高値(血清):特発性間質性肺炎、膠原病関連肺炎、過敏性肺炎、放射線肺炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症、好酸球性肺炎、肺癌、乳癌、膵癌 低値(血清)非間質性肺炎 |