検査項目解説
検査名 | GH-RH負荷試験/成長ホルモン放出ホルモン負荷試験 |
英検査名 | Growth Hormone-releasing Hormone Test |
検体基準範囲 | 血清:GHピーク値6ng/mL以上、個人差があり同一人でもピーク値の再現性は少ない。 |
測定法 | GHRHを小児では1μg/kg(体重)、成人では50μg静注し、静注前、静注後30,60,90,120分に採血しGHを測定する。 |
基準範囲出典 | 1.千原和夫ほか:成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断の手引き(平成19年度改訂).厚生労働科学研究補助金難治性疾患克服研究事業 平成19年度統括・分担研究報告書.2008,pp120-1212 |
解説 |
この検査はGH分泌異常症の評価に用いられる。GHRHは下垂体前葉のGH産生細胞に直接作用し、GH分泌を促進するため、視床下部を介するインスリン負荷試験などとは作用機序が異なる。このため、視床下部障害によるGHRH分泌低下では、GH分泌がみられるが、下垂体のGH産生細胞障害ではGHの分泌が低下する。 GHピーク値:3~6ng/mL GH分泌不全性低身長症の疑い、3ng/mL以下 中等度成人GH分泌不全症、重症GH分泌不全性低身長症、GHRH受容体異常症 |