検査項目解説
検査名 | インスリン負荷試験/低血糖試験/インスリン低血糖試験 |
英検査名 | Insulin Loading Test/Insulin-induced Hypoglycemia Test |
検体基準範囲 | 血清:GH分泌刺激試験:GHのピーク値 6ng/mL以上、成人では3ng/mL以上、ACTH+コルチゾール分泌刺激試験:ACTHのピーク値 前値の1.5倍以上又は50pg/mL以上、コルチゾールのピーク値 20μg/dL以上 |
測定法 | 速効性インスリン0.1単位/kg(体重)を生理食塩水2mLで希釈し静脈内に投与し、投与前、投与30,60,90,120分後に採血し成長ホルモンを測定する。 |
基準範囲出典 | 1.大津成之ほか:成長ホルモン分泌刺激試験.小児科 48:1496-1500,2007 |
解説 |
インスリン投与による低血糖は視床下部で認識され、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)の分泌を促進し、同時にソマトスタチンの分泌を抑制することで、GFHの分泌を刺激する。GHとACTH分泌不全の診断に有用で、GH分泌予備能検査としては最重要な検査の一つである。 GHピーク値3~6ng/mL:中等度GH分泌不全性低身長症 1.8~3ng/mL:重症GH分泌不全性低身長症、中等度成人GH分泌不全症、GH単独欠損症、GHRH分泌低下、GH分泌不全 1.8ng/mL以下:重症成人GH分泌不全症、重症GH分泌不全性低身長症、下垂体ホルモン分泌低下 ACTH、コルチゾール分泌低下:下垂体機能低下症、ACTH単独欠損症、CRH分泌低下 |