検査項目解説
検査名 | ガストリン刺激試験/胃分泌刺激テスト |
英検査名 | Gastrin Stimulation Test |
検体基準範囲 | 胃液:基礎酸分泌量(BAO)2~7mEq/時、最高(刺激)酸分泌量(MAO)9~23mEq/時 |
測定法 | 空腹時の胃液をいったん全て吸引後に、10分間隔で6回胃液を採取し液量と酸度を測定する。テトラガストリン4μg/kg、ヒスタローグ1mg/kg又はペンタガストリン6μg/kgを皮下注射し10分間隔で6回胃液を採取し、液量と酸度を測定する。BAO:基礎分泌1時間の胃酸分泌総量で、10分ごとの(酸度×液量)の総和。MAO:刺激1時間の分泌胃液中の酸の総和で、10分ごとの(酸度×液量)の総和。 |
基準範囲出典 | 1.臨床検査法提要 金原出版 |
解説 |
ガストリンは最も生理的で強力な胃酸分泌刺激物質で、胃分泌能が把握できる。 分泌亢進:BAO>7mEq/時、MAO>23mEq/時 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、びらん性胃炎、原発性副甲状腺機能亢進症 高度分泌亢進:BAO>20mEq/時、MAO>60mEq/時 Zollinger-Ellison症候群 分泌低下:BAO<20mEq/時、MAO<9mEq/時 胃潰瘍、萎縮性胃炎、胃癌、胃ポリープ、WAHA症候群 |