検査項目解説
検査名 | ヒストプラスマ抗体/抗ヒストプラスマ抗体 |
英検査名 | Histoplasma Capsulatum Antibody/Anti-Histoplasma Capsulatum Antibody |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:4倍未満 髄液:検出しない |
測定法 | CF、LA、ID |
基準範囲出典 | 1.Kaufman L, Kovacs JA, Reiss E: Clinical immunomycology. In Manual of Clinical and Laboratory Immunology. Fifth edition. Washington DC, ASP Press, 1997 |
解説 |
ヒストプラスマ症は南米・北米・アフリカ大陸の分布するHistplasma capsulatumによる真菌感染症であるが、海外交流の増加により輸入感染症として遭遇する可能性がある。この真菌の吸入により急性肺炎、播種性全身疾患、慢性肺疾患を引き起こすが、播種性全身疾患が最も重症型でAIDSの合併症として注目されている。ただし、全身性の播種感染や重度の免疫抑制状態では陰性になることがある。臨床的には流行地域への旅行者とAIDS患者が原因不明の呼吸器疾患や全身性疾患を訴えた場合に測定する。 陽性(血清・髄液):ヒストプラスマ症、 交差反応(コクシジオイデス症、ブラストミセス症、スポロトリコーシス、アスペルギルス症、各種固形癌) |