検査項目解説
検査名 | I型プロコラーゲン-N-プロペプチド |
英検査名 | Type I Procollagen-N-propeptide |
検体基準範囲 |
血清分離後速やかに測定するか、冷蔵保存する。溶血血性は不可。 血清:男性(30~83歳)18.1~74.1、閉経前女性(30~44歳)16.8~70.1、閉経後女性(45~79歳)26.4~98.2ng/mL |
測定法 | ECLIA |
基準範囲出典 |
1.日高 好博:医学と薬学 70(2):357-365,2013 2.日本骨粗鬆症学会 骨代謝マーカー検討委員会:骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイドライン 2012年度版. |
解説 |
P1NPは骨基質の90%以上を占めるⅠ型コラーゲンの生成過程で骨芽細胞から放出される蛋白質で、分子量は約35,000である。この蛋白は骨芽細胞分化の初期段階から産生されるため、他の骨形成マーカーより早期に骨形成の度合いを反映するとされている。また、従来のIntact P1NPは三量体構造のP1NPのみを測定するのに比べ、Total P1npを測定できるという利点がある。この検査は骨粗鬆症治療の治療効果判定、モニタリングに有用である。 高値(血清):骨粗鬆症 |