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検査項目解説

検査名 17-ケトステロイド3分画/17-KS3分画
英検査名 17-Ketosteroids 3 Fractions
検体基準範囲 24時間蓄尿:24時間冷暗所トルエン蓄尿を検体とし速やかに測定するか、凍結保存する。酸性蓄尿は避ける。
アンドロステロン:男性(0.20~3.0mg/day)女性(0.08~2.60mg/day)
エチオコラノロン:男性(0.04~2.80mg/day)女性(0.04~1.10mg/day)
デヒドロエピアンドロステロン:男性(0.04~1.60mg/day)女性0.02~1.00mg/day)
測定法 GC-MAS
基準範囲出典 1.伊藤 聡:アンドロステロン,エチオコラノロン.桜林郁之介ほか(編);最新臨床検査項目辞典.医歯薬出版,2008,pp398-400
解説 17-KS 3分画とは尿中に排泄される17-KSのうち、主に副腎と男性性腺に由来する11-deoxy-17KS分画に含まれるAn,Et,DHEAを測定するもので、副腎及び男性性腺からのアンドロゲンの分泌と代謝の状態が把握できる。臨床的には多毛症、男性化徴候、副腎性器症候群などを疑う場合に測定する。異常値が認められたらコルチゾール、テストステロンなどを測定し検査を進める。
アンドロステロン高値(蓄尿):甲状腺機能亢進症、睾丸腫瘍、先天性副腎皮質過形成、多嚢胞性卵巣症候群、男性化副腎腫瘍、卵巣腫瘍
アンドロステロン低値(蓄尿):性腺機能低下症、甲状腺機能低下症
エチオコラノロン高値(蓄尿):異所性ACTH産生腫瘍、クッシング病、甲状腺機能低下症、先天性副腎皮質過形成、多嚢胞性卵巣,男性化副腎腫瘍,副腎癌
エチオコラノロン低値(蓄尿):性腺機能低下症、先天性副腎皮質過形成、
甲状腺機能亢進症
DHEA高値(蓄尿):Cushing病、異所性ACTH産生腫瘍、先天性副腎皮質過形成、多嚢胞性卵巣症候群,副腎癌
DHEA低値(蓄):副腎機能低下症

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