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検査項目解説

検査名 アルドラーゼ/アルドラーゼアイソザイム
英検査名 Aldolase/Aldolase Isozyme
検体基準範囲 赤血球中には血清の150倍のアルドラーゼが含まれているため、採血後3時間以内に血清分離し、速やかに測定するか冷蔵保存する。
血清:2.1~6.1U/L
血清:A型131~209ng/mL、B型19.3~37.7ng/mL、C型1.7~3.1ng/mL
測定法 UV-酵素法
基準範囲出典 1.三浦 雅一 他:臨床検査機器・試薬 12(5):1005-1009,1989
2.井田 雅祥:日本臨床47(増上):233-235,1989
3.横山貴博ほか:アルドラーゼ(ALD).日本臨牀 62(増刊11 広範囲血液・尿化学検査,免疫学的検査 1.第6版):372-374,2004
解説 この検査の目的は筋疾患の診断である。アルドラーゼは嫌気性解糖系酵素で分子量約4万のサブユニットα,β,γからなる四量体蛋白α4,β4,γ4の3つのアイソザイムがあり、A型は骨格筋、心筋、脾臓、血球に、B型は肝、腎に多く、C型はA,B型の中間で脳、脊髄に多い。このためA型を筋型アルドラーゼ、B型を肝型アルドラーゼ、C型を脳型アルドラーゼと呼んでいる。全身の臓器に広く分布し組織崩壊に伴い血清中に流出する。特に、骨格筋の広範な変性・壊死に陥る疾患で上昇する。心筋梗塞では発症24~48時間でピークとなり5日前後で正常化する。悪性腫瘍では種類にかかわらず20~30%の上昇を示す。
血清(高値):Kugelberg-Welander 症候群、悪性腫瘍、ウイルス性肝炎、甲状腺機能異常、心筋梗塞、進行性筋ジストロフィー症(Duchenne型,肢体型,末梢型,先天型)、多発性筋炎、白血病
血清(低値):Tay-Sachs病、果糖不耐症
A型高値(血清):急性心筋梗塞
B型高値(血清):肝硬変、急性肝炎、慢性肝炎、
A型+C型高値(血清):脳血管障害

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