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検査項目解説

検査名 抗デスモグレイン3抗体/抗Dsg 3抗体
英検査名 Anti-Desmoglein 3 Autoantibody
検体基準範囲 検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。不活化検体は使用出来ない。
血清:陰性(20.0U/mL未満)
測定法 CLEIA
基準範囲出典 1.吉田 かおり 他:医学と薬学 70(5・6):989-1000,2013
2.布袋 祐子 他:臨床皮膚科 53(13):1081-1086,1999
3.Amagai M, Tsunoda K, Zillikens D, et al: The clinical phenotype of pemphigus is defined by the anti-desmoglein autoantibody profile. J Am Dermatol 1999 Feb;40(2 Pt 1):167-170
4.Amagai M, Komai A, Hashimoto T, et al: Usefulness of enzyme linked immunoabsorbent assay using recombinant desmogleins 1 and 3 for sero-diagnosis of pemphigus. Brit J Dermatol 1999 Feb;140(2):351-357
5.Harman KE, Gratin MJ, Bhogal SJ, et al: The clinical significance of autoantibodies to desmoglein 1 in 78 cases of pemphigus vulgaris. J Invest Derm 1999;115:568
解説 この検査の目的は天疱瘡抗原であるデスモグレイン1に対するIgG自己抗体の検出である。天疱瘡は細胞間接着因子であるデスモグレイン1あるいはデスモグレイン3に対する自己抗体により細胞間の接着が障害されて水疱を生じる疾患である。この抗体は粘膜優位型尋常性天疱瘡と粘膜皮膚型尋常性天疱瘡で陽性になるが、落葉状天疱瘡では陰性である。検査は天疱瘡の臨床型の鑑別と病勢のモニタリングの際に行う。抗Dsg3抗体陽性で抗Dsg1抗体陰性:粘膜優位型尋常性天疱瘡、抗Dsg3抗体陽性かつ抗Dsg1抗体陽性:粘膜皮膚型尋常性天疱瘡、抗Dsg3抗体陰性で抗Dsg1抗体陽性:落葉状天疱瘡
陽性(血清):粘膜優位型尋常性天疱瘡、粘膜皮膚型尋常性天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡

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