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検査項目解説

検査名 カルプロテクチン
英検査名 Calprotectin
検体基準範囲 糞便は採取後凍結保存する。
糞便:50.0以下、潰瘍性大腸炎の内視鏡的非活動状態のカットオフ値:300以下
測定法 FEIA
基準範囲出典 1.松岡 克善,他:医学と薬学 74(6):717~726,2017
2.Gisbert JP, McNicholl AG, Golmollon F: Questions and answers on the role of faecal calprotectin as a biological marker in inflammatory bowel disease. Digest Liver Dis 2009;41:56-66
3.Campeotto F, Butel MJ, Kalach N, et al: High faecal calprotectin concentrations in newborn infants. Arch Dis Child-Fetal 2004;89:F353-F355
4.Dabritz J, Musci J, Foell D: Diagnostic utility of faecal biomarkers in patients with irritable bowel syndrome. World J Gastroentero 2014;20(2):363-375
5.Fagerberg, UL, Loof L, Merzoug RD, et al: Fecal calprotectin levels in healthy children studied with an improved assay. J Pediatr Gastr Nutr 2003;37:438-472
解説 この検査は潰瘍性大腸炎とクローン病の病態把握の目的で測定する。これ等の炎症性腸疾患の炎症度の把握には、従来内視鏡検査が行われていた。内視鏡検査は、侵襲性が高く、患者負担が多いことから、より簡便で安全な検査法が求められていた。カルプロテクチンは主として好中球から分泌されるCa結合蛋白で、炎症を生じている腸上皮の好中球はカルプロテクチンを放出していることが知られている。糞便中の濃度は腸上皮の炎症の程度と相関するため、炎症腸疾患の炎症マーカーとして有用とされ、特に潰瘍性大腸炎の活動性の評価に臨床的な価値が高いとされている。
陽性(糞便):潰瘍性大腸炎、クローン病

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