検査項目解説
検査名 | B群溶血連鎖球菌抗原 |
英検査名 | Group B Streptcoccus Antigen |
検体基準範囲 |
血清:陰性 髄液:陰性 |
測定法 | ラテックス凝集法 |
基準範囲出典 |
1.Ayoub EM, Harden E: Immune response to streptococcal antigens: diagnostic methods. In Manual of Clinical and Laboratory Immunology. Fifth edition. Edited by NR Rose, EC de Marco, JD Folds, et al. Washington, DC, ASM Press, 1997, pp 450-457 2.正木孝幸:細菌性髄膜炎.臨床と微生物 34:553-556,2007 |
解説 |
B群溶連菌による髄膜炎の迅速診断検査である。B群溶連菌による髄膜炎では髄液中に特異多糖体抗原が存在するので、この抗原を検出することで、特に新生児感染の診断に有用とされている。B群溶連菌による新生児の感染は、胎内及び産道感染は敗血症、生後感染は髄膜炎を引き起こし、特に早発型は致死率は30~50%にもなるため迅速診断が必須である。また、妊婦の膣内のB群溶連菌の保有率は5~20%程度とされ、新生児1,000例に1例の頻度で発症する。新生児敗血症に対して尿中の抗原検査は特異性は若干の問題があるが、陽性なら100%B型溶連菌感染としていい。 陽性(髄液):B群溶連菌性髄膜炎 陽性(尿):B群溶連菌性敗血症 |