検査項目解説
検査名 | 抗IgA抗体/IgG抗IgA抗体 |
英検査名 | Anti-IgA Antibody |
検体基準範囲 | 血清:0~150% |
測定法 | IRMA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
抗IgA抗体はIgAに対するIgG抗体で産生の機序は明らかでないが、検査は輸血に際してアナフィラキシー反応を起こした患者、非溶血性の輸血副作用を来した患者や選択的IgA欠損症が疑われる患者に行う。選択的IgA欠損症ではclass specific抗IgA抗体が検出され、IgAを含む輸血、免疫グロブリン製剤の輸注により、重篤なアナフィラキシー反応を引き起こす。臨床的には原因不明の非溶血性輸血副作用をきたした症例での測定が重要である。これは、抗IgA抗体陽性例ではIgAを含む輸血,免疫グロブリン製剤の輸注を避けるためである。 陽性(血清):選択的IgA欠損症、輸血時のアナフィラキシー反応、非溶血性輸血副作用、妊娠・分娩暦のある婦人、再発性の上気道感染、自己免疫疾患 |