検査項目解説
検査名 | 2-5A合成酵素/2-5オリゴアデニレートシンターゼ |
英検査名 | 2-5 Oligoadenylate Synthetase/2-5AS |
検体基準範囲 |
採血後2~6時間以内に4℃で血清を分離し、直ちに凍結保存する。インターフェロン投与時には高値となる。 血清:10~100pmol/dL |
測定法 | RIA2抗体法 |
基準範囲出典 | 角田 茂:炎症と免疫 15:190-196,2007 |
解説 |
2-5ASはインターフェロンが細胞膜に結合した際に誘導される酵素で、mRNAを分解し蛋白質合成を低下させる作用があり細胞やウイルスの蛋白合成を阻害する。また、ウイルス感染により免疫担当細胞で産生されるためウイルス感染初期の生体防御機構としても働いている。臨床的にこの酵素はインターフェロン療法をする際の生体反応の指標としてHBV-DNAと共に測定される。 高値(血清):Burkitリンパ腫、Creutzfeld-Jakob病、慢性C型肝炎、ウイルス性肝炎、急性ウイルス感染症、マイコプラズマ感染症、全身性エリテマトーデス、筋萎縮性側索硬化症、ダウン症候群、慢性疲労症候群 |