検査項目解説
検査名 | 日本脳炎ウイルス抗体/抗日本脳炎ウイルス抗体 |
英検査名 | Japanese Encephalitis Virus Antibody/Anti-Japanese Encephalitis Virus Antibody |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:HI(10倍未満)、CF(4倍未満) |
測定法 | HI、CF |
基準範囲出典 |
1.厚生省監修:微生物検査必携 ウイルス・クラミジア・リケッチア検査第3版 第2分冊:81-97,1987 2.北野 忠彦:日本臨床 53(増):274-276,1995 3.北村 元仕 他:臨床検査マニュアル(文光堂):880-886,1988 4.五十嵐 章:臨床検査 MOOK28 ウイルスの臨床検査(金原出版):141-144,1988 5.三浦聡之:日本脳炎ウイルス抗体.臨床医 28(増刊):1230-1231,2002 |
解説 |
日本脳炎ウイルスはブタの体内で増殖しコガタアカイエカにより媒介されるフラビウイルスで、ヒトからヒトへの感染はない。日本脳炎ウイルスは大部分が不顕性感染であるが、発症すると高熱・頭痛・意識障害を3主徴とする死亡率25~30%の急性脳炎を引き起こす。また回復後も約半数は精神・神経障害の後遺症を残す。臨床的には日本脳炎を疑うとき、ワクチン接種後の効果判定に用いられる。迅速検査としてはPCRによる髄液中のウイルスRNA検出が優れている。 陽性(血清):日本脳炎、フラビウイルス感染 |