検査項目解説
検査名 | レジオネラ抗体/抗レジオネラ抗体 |
英検査名 | Legionella Antibody/Anti-Legionella Antibody |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、-40~-80℃で凍結保存する。 血清:単一血清:256倍未満、ペア血清:128倍未満又は抗体上昇が4倍未満 |
測定法 | IFA、凝集法 |
基準範囲出典 |
1.Color Atlas and Textbook of Diagnostic Microbiology. Fifth edition Lippincott. Edited by EW Koneman, SD Allen, WM Janda, et al: Philadelphia, Lippincott-Raven Publishers 1997 2.Principals and Practice of Infectious Diseases. Third edition. Edited by GL Mandell, RG Douglas, JE Bennett. Churchill Livingston, 1990 3.山口惠三,舘田一博ほか:レジオネラ感染症の診断法─培養法,抗体価測定,蛍光抗体法.斎藤 厚(編);レジオネラ感染症ハンドブック.日本医事新報社,2007,pp132-139 |
解説 |
抗レジオネラ抗体はレジオネラ症を疑わせる臨床症状 1.肺炎像があるが喀痰のグラム染色で菌が染色されない 2.一般細菌培養検査で起炎菌の発育がない 3.急速に進行する高度の低酸素血症がみられる 4.ベータラクタム系、アミノ配糖体系抗生剤が無効 5.肝機能検査でLDやCKが高値となる患者を見た場合に測定する。レジオネラ症は4類感染症に属するため診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る必要がある。Panic Value:単一血清で256倍以上、ペア血清で128倍以上かつ4倍以上の上昇 陰性:単一血清:256倍未満 ペア血清:128倍未満あるいは4倍未満の変化 陽性(血清):レジオネラ肺炎、ポンティアック熱 |