検査項目解説
検査名 | 抗心筋抗体 |
英検査名 | Anti-Myocardium Antibody/Antimyocardial Antibody/Cardiac Antibody |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:20倍以下 |
測定法 | IFA |
基準範囲出典 |
1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 2.Twomey SL, Bernett GE: Immunofluorescence method for detecting anti-myocardial antibodies, and its use in diagnosing heart disease. Clin Chem 1975;21:1903-1906 |
解説 |
この検査は特発性心筋症で自己免疫機序の関与が考えられる場合、リウマチ熱の活動性を把握する場合や膠原病で心合併症を疑うときに行う。AMAは心筋各成分に対する自己抗体の総称で心筋特異的α-ミオシン、ミトコンドリア酵素群、筋細胞膜などに対する抗体を含んでいる。臨床的には特発性心筋症、リウマチ熱、膠原病の心合併症などで測定する。ただし、本検査は健常者でも8~20%で陽性となる可能性があるが、健常者の抗体はIgM型で心筋疾患のIgG型と異なる。 高値(血清):自己免疫性心筋炎、特発性心筋炎、心筋梗塞、狭心症、弁膜疾患、結節性多発動脈炎、リウマチ熱、膠原病合併心疾患、アミロイドーシス、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症 |