検査項目解説
検査名 | ポリオウイルス抗体/急性灰白髄炎ウイルス抗体/抗ポリオウイルス抗体 |
英検査名 | Poliovirus Antibody/Anti-Poliovirus Antibody |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:4倍未満 |
測定法 | CF、NT |
基準範囲出典 |
1.国立予防衛生研究所学友会:ウイルス実験学 総論2版 (丸善):260-274,1973 2.米山 徹夫:日本臨床 57(S3):331-335,1999 3.武内可尚:ポリオウイルス抗体,コクサッキーウイルス抗体,エコーウイルス抗体.臨床医 28(増刊):1224-1229,2002 |
解説 |
ポリオウイルスは経口感染するが殆どは不顕性感染か不全型ポリオで、典型的なポリオを発症するのは0.1~0.5%程度である。わが国では1961年以降、生ワクチンの投与が始まり、その後の患者発生は年間数人程度である。臨床的には臨床症状、ワクチン投与の有無、年齢などからポリオを疑う場合に用いられる。ポリオと同様の神経症状を呈する患者を診た場合はムンプス、エンテロウイルス70、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ヘルペスウイルスなどの検索が必要である。 陽性(血清):ポリオ、不全型ポリオ |