検査項目解説
検査名 | アポリポ蛋白A-II |
英検査名 | Apolipoprotein A-II |
検体基準範囲 |
早朝空腹時採血した血清を検体とする。速やかに測定するか、短期は冷蔵保存、長期は-20℃保存する。 血清:男性(25.9~35.7mg/dL)、女性(24.6~33.3mg/dL) |
測定法 | 免疫比濁法 |
基準範囲出典 |
1.岡崎 伸次 他:日本臨床検査自動化学会会誌 12(4):334,187 2.古賀 俊逸:日本臨床 53(増):654-657,1995 3.酒井尚彦:アポリポ蛋白の種類とその機能.日本臨牀 65(増刊):18-25,2007 |
解説 |
アポリポ蛋白A-IIは高比重リポ蛋白(HDL)の70%を占めるApo A-Iに次ぐ蛋白成分で、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)活性を抑制し、肝トリグリセリドリパーゼ(HTGL)を活性化させる働きがある。臨床的には高HDL血症と低HDL血症の際に測定する。 高値(血清):CETP欠損症、高HDL血症、IV型高脂血症、成長ホルモン欠乏症、アルコール依存症、乳房線維嚢胞症 低値(血清):低HDL血症、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、閉塞性黄疸、多発性骨髄腫、1型糖尿病、本態性高血圧症、ネフローゼ症候群、関節リウマチ、肝移植、家族性高中性脂肪血症、動脈硬化症 |