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検査項目解説

検査名 アルギニンバゾプレッシン/抗利尿ホルモン/バゾプレシン
英検査名 Arginine Vasopressin/Anti-Diuretic Hormone/Vasopressin
検体基準範囲 採血後速やかに血漿を分離する。検体は採取後直ちに測定するか、凍結保存する。溶血検体は測定できない。
血漿:(自由飲水時)0.3~3.5pg/mL
測定法 RIA2抗体法
基準範囲出典 1.Robertson GL: Antidiuretic hormone. Normal and disordered function. Endocrinol Metab Clin North Am 2001 September;30(3):671-694
2.Chernecky CC, Berger BJ. Antidiuretic hormone (ADH) - serum. In: Chernecky CC, Berger BJ, eds. Laboratory Tests and Diagnostic Procedures. 6th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2013:146.
3.Ferri FF. Syndrome of inappropriate antidiuresis. In: Ferri FF, ed. Ferri's Clinical Advisor 2016. Philadelphia: PA Elsevier Mosby; 2016:1184-5.
4.田中 誠二,他 :医学と薬学 72(8):1379~1388,2015.
5.村瀬 孝司,大磯 ユタカ:日本臨床 68(増刊7):260~263,2010.
6.岩崎泰正:中枢性尿崩症の内分泌学的診断法.日内分泌会誌 85(増刊):98-99,2009
解説 この検査は口渇、多飲、多尿の臨床症状がみられるとき鑑別診断の目的で行う。ADHは視床下部で生合成された後に下垂体後葉から分泌され、腎集合管のV2受容体に作用して抗利尿作用を発揮し体液量と血漿浸透圧の調節を行う。ADH濃度と血漿浸透圧の間には相関関係があり、血漿浸透圧の僅かな変動でADH分泌が微妙に調節されている。臨床的には口渇、多飲の症状がみられる場合に測定する。特に一日の尿量が5Lを超える高度の多尿を訴える中枢性尿崩症、心因性多飲症、腎性尿崩症の鑑別には必須の検査である。ADHが低値の場合は中枢性尿崩症と心因性尿崩症の鑑別のため水制限試験、高張食塩水負荷試験を行う。
高値(血漿):ADH不適合分泌症候群、腎性尿崩症、副腎皮質機能低下症、うつ病、認知症
低値(血漿):心因性尿崩症、中枢性尿崩症

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