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検査項目解説

検査名 抱合型胆汁酸
英検査名 Bile Acids,Conjugated
検体基準範囲 尿は採取後室温で2~3日保存可能であるが、冷蔵保存が望ましい。
尿:成人(8μmol/g・Cr以下)
測定法 HPLC、GC-MS
基準範囲出典 1.Tribe RM, Dann AT, Kenyon AP, et al: Longitudinal profiles of 15 serum bile acids in patients with intrahepatic cholestasis of pregnancy. Am J Gastroenterol 2010 Mar;105(3):585-595
2.Marschall HU: Management of intrahepatic cholestasis of pregnancy. Expert Rev Gastroenterol Hepatol 2015 Oct;9(10):1273-1279
3.Ducroq DH, Morton MS, Shadi N, et al: Analysis of serum bile acids by isotope dilution-mass spectrometry to assess the performance of routine total bile acid methods. Ann Clin Biochem 2010 Nov;47(Pt 6):535-540
4.大畠雅之:尿中硫酸抱合型胆汁酸測定による胆道閉鎖症早期発見への取り組み.小児外科 40:56-60,2008
解説 この検査は肝・胆道系疾患のスクリーニングとして行う。。抱合型胆汁酸はコレステロールを原料として肝で生成され、コレステロールの恒常性の維持に関与している。肝胆道系系疾患で胆汁酸の肝での摂取障害や排泄障害があると、血中に増加し硫酸抱合化されて水溶性になり、尿中に排泄される。臨床的には血中胆汁酸の変動を尿中に排泄される抱合胆汁酸で見ることにある。また、血中胆汁酸と異なり、食事の影響なしに検査できる利点がある。
高値(尿):急性肝炎、肝実質障害、肝硬変、胆汁うっ滞、非代償性肝硬変、慢性活動性肝炎、慢性非活動性肝炎、肝癌、脂肪肝、腸内細菌異常増殖

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