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検査項目解説

検査名 膀胱腫瘍抗原
英検査名 Bladder Tumor Antigen/BTA TRAK
検体基準範囲 測定は新鮮尿を用いるか、冷蔵保存で48時間以内に行う。発泡スチロール製のカップは蛋白を吸収するので使用できない。
尿:陰性(Ⅳ型ヒトコラーゲン濃度換算で20μg/mL以上を陽性)
測定法 ラテックス凝集法
基準範囲出典 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008
解説 膀胱癌の際に産生されるプロテアーゼが膀胱基底膜を破壊すると、基底膜に含まれるIV型コラーゲンなどの細胞外基質は断片化され尿中に放出される。この基底膜の断片は蛋白断片複合体(BTA)を形成するするので、測定により膀胱癌の診断が可能となる。臨床的には膀胱癌治療後の再発マーカーとして細胞診より感度が高く、有用性が認められている。ただし、陰性でも再発は否定できない。再発膀胱癌に対する感度は57.6%で細胞診の37.9%より高い。
陽性(尿):膀胱癌、腎盂・尿管癌
非特異的陽性:尿路感染症、膀胱炎

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