検査項目解説
検査名 | BCA225 |
英検査名 | Breast Carcinoma Associated Antigen 225/BCA225 |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:160U/mL以下 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.石 和久 他:基礎と臨床 23(15):6087-6095,1989 2.石 和久 他:臨床病理 37(3):301-305,1989 3.小林美耶子, 他:医学と薬学 72(7):1249~1259,2015. 4.杉山和義,他:日臨外医会誌 54(2):302~312,1993. |
解説 |
この検査は乳癌の腫瘍マーカーで、乳癌の再発の診断、治療効果のモニタリングとして行う。BCA225はヒト乳癌細胞株の培養液中に出現する糖蛋白質で原発性進行性乳癌、再発性乳癌、転移性乳癌患者で高値を示す。良性の乳腺疾患で数%、肝細胞癌26%、肺癌10%、大腸癌と胃癌は数%の陽性率とされている。臨床的には乳癌の治療効果、再発のモニタリングとして用いる。また、転移性乳癌では、CA15-3と同様に高値を示すので転移の早期発見にも有用である。ただし、最近では乳癌マーカーとしてはCEA、CA15-3、NCC-ST-439の組み合わせが頻用されている。 陽性(血清):再発性乳癌、転移性乳癌 |