検査項目解説
検査名 | 6-ケトプロスタグランジンF1α/プロスタサイクリン |
英検査名 | 6-Keto-Prostaglandin F1α |
検体基準範囲 |
検体はEDTA又はヘパリンで採血し、インドメタシンもしくはアスピリンと混和する。遠心分離後の血漿は速やかに測定するか、-20℃で凍結保存する。 血漿:29pg/mL以下 腹水 |
測定法 | RIA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
プロスタグランジンI2(PLGI2)の生理活性を持たない中間代謝産物で、安定なためPGL2産生の指標として測定される。PGI2は強力な血小板凝集抑制作用と血管拡張作用を持ち、主として血管内皮細胞で産生されるが、半減期が3分と短く不安定なため安定な6-ケトプロスタグランジンF1αが測定される。臨床的には血小板凝集の異常がみられる場合や血管攣縮が考えられる場合に測定されるが、血小板凝集の異常が予想される場合はトロンボキサンB2の測定も必要となる。 高値(血漿):PGI2産生刺激状態、肝硬変、子癇前症、敗血症、鎌形赤血球症、外傷 高値(腹水):腹膜炎、腹膜悪性腫瘍 低値(血漿):狭心症、心筋梗塞、妊娠高血圧症候群、本態性高血圧症、薬剤(非ステロイド系抗炎症薬、アスピリン) |