検査項目解説
検査名 | 毛細血管抵抗試験 |
英検査名 | Capillary Resistance Test/Capillary Fragility |
検体基準範囲 | 生体:前腕内側で内径25mmの円中に平均10個以下の点状出血が基準.11~20個で境界域(+).20個以上は(2+)陽性 |
測定法 | 陽圧中間法(Rumpel-Leede法) |
基準範囲出典 | 1.尾崎由基男:毛細血管抵抗試験.金井正光(編);臨床検査法提要.金原出版,2005,pp390-391 |
解説 |
毛細血管抵抗試験は毛細血管に圧をかけ毛細血管の破綻による点状出血を観察することにより、血管の脆弱性と透過性を評価する検査である。測定結果には血管性因子の他、血管周囲組織、血小板数、血小板凝集能などが関与している。臨床的には出血性素因を疑う場合に用いる。異常は点状出血の数で判断する。4以下(-)、5~9(+)、10~19(++)、20以上(+++)、前腕の前後面に広範囲の出血斑(++++) 異常値(血管の異常):Osler病、アレルギー性紫斑病、壊血病、症候性紫斑病、単純性紫斑病、老人性紫斑病 異常値(血小板の異常):von Willebrand病、血小板機能異常症、血小板減少症 |