検査項目解説
検査名 | CA130 |
英検査名 | Carbohydrate Antigen 130/CA130 |
検体基準範囲 |
CA130は安定であるが、検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:35U/mL以下、男性・閉経後の女性:19U/mL未満、閉経前の女性:35U/mL未満 |
測定法 | RIA、IRMA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
この検査は卵巣癌,子宮癌や肝・胆・膵悪性腫瘍の腫瘍マーカーとして行う。CA130はヒト肺腺癌細胞株を免疫原とするモノクローナル抗体に認識される糖蛋白で、CA125と同じ糖蛋白上にエピトープがあるため卵巣癌の診断、治療効果判定に用いられる。また、CA125やCA602と同様に妊娠や性周期の影響を受ける。関連するマーカーはCA125、NCC-ST-439、SLXなどである。 高値(血清):肝細胞癌、膵癌、卵巣癌(ムチン性嚢胞腺癌)、肺癌、子宮頸癌、子宮体癌、胃癌、大腸癌 偽陽性:子宮筋腫、子宮内膜症、漿膜炎、卵巣嚢腫 |