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検査項目解説

検査名 CA15-3
英検査名 Carbohydrate Antigen 15−3/CA15-3
検体基準範囲 CA15-3は比較的安定であるが、高濃度では放置により著明な低下が見られる。検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:25.0U/mL以下
測定法 CLEIA
基準範囲出典 1.黒田 雅顕:医療と検査機器・試薬 29(6):589-596,2006
2.阿部 裕司 他:癌の臨床 34(12):1672-1676,1988
3.Molina R, Zanon G, Filella X, et al: Use of serial carcinoembryonic antigen and CA 15-3 assays in detecting relapses in breast cancer patients. Breast Cancer Res Treat 1995;36:41-48
4.Geraghty JG, Coveney EC, Sherry F, et al: CA 15-3 in patients with locoregional and metastatic breast carcinoma. Cancer 1992;70:2831-2834
5.Kallioniemi OP, Oksa H, Aaran RK, et al: Serum CA 15-3 assay in the diagnosis and follow-up of breast cancer. Br J Cancer 1988;58:213-215
解説 この検査は乳癌の再発の予知や治療効果のモニタリングマーカーとして行う。CA15-3はヒト乳脂肪球膜(115-D8)と肝転移した乳癌細胞膜(DF-3)を免疫原とするモノクローナル抗体により認識されるムチン抗原で、115-D8の癌に対する感度が高いこととDF-3が乳癌に特異性が高いという二つの特徴を組み合わせている。乳癌、卵巣癌の治療評価や経過観察に用いるが、特に原発性乳癌より転移性乳癌での陽性率が高いので、再発予知と治療効果判定に有用とされている。関連するマーカーはCEA、NCC-ST-439などである。
高値(血清):再発乳癌、進行乳癌、直腸癌、肝癌、膵癌、肺癌、卵巣癌、腎癌、子宮癌、胃癌
偽陽性:B型肝炎、肝硬変、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫

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