検査項目解説
検査名 | CA50 |
英検査名 | Carbohydrate Antigen 50/CA50 |
検体基準範囲 |
早朝空腹時に採血し、遠心分離後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:35U/mL以下 |
測定法 | TR-FIA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
この検査は膵・胆道系悪性腫瘍の腫瘍マーカーとして行う。CA50はヒト大腸癌細胞株を免疫原とするモノクローナル抗体で認識される糖鎖抗原で、CA19-9からフコースを取り除いた構造を持つのでCA19-9と交差反応を示し、CA19-9が偽陰性を示すルイス抗原陰性者でも陽性となる。臨床的には膵・胆道系の腫瘍マーカーとして用いられる。関連するマーカーはCA19-9、SLX、DU-PAN-2などである。 高値(血清):肝細胞癌、膵癌、胆道癌、食道癌、胃癌、直腸癌、大腸癌 偽陽性:膵・胆道・肝の良性疾患、良性婦人科疾患、妊娠、慢性呼吸器疾患 |