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検査項目解説

検査名 コリンエステラーゼ/ブチルコリンエステラーゼ/偽コリンエステラーゼ
英検査名 Cholinesterase
検体基準範囲 検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:男性(242~495U/L)、女性(200~459U/L)
測定法 JSCC標準化対応法
基準範囲出典 1.大澤 進 他:臨床化学 24:138-145,1995
2.中村 重信:日本臨床 53(増):292-295,1995
3.McQueen MJ: Clinical and analytical consideration in the utilization of cholinesterase measurements. Clin Chim Acta 1995;237:91-105
4.Moss DW, Henderson R: Enzymes. In Tietz Textbook of Clinical Chemistry. Second edition. Edited by CA Burtis, ER Ashwood. Philadelphia, WB Saunders Company, 1994, pp 877-883
5.Nelson TC, Burritt MF: Pesticide poisoning, succinylcholine-induced apnea, and pseudocholinesterase. Mayo Clin Proc 1995;61:750-752
6.Aminoff MJ, So YT. Effects of toxins and physical agents on the nervous system. In: Daroff RB, Fenichel GM, Jankovic J, Mazziotta JC, eds. Bradley's Neurology in Clinical Practice. 6th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2012:chap 58.
7.Nelson LS, Ford MD. Acute poisoning. In: Goldman L, Schafer AI, eds. Goldman's Cecil Medicine. 25th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2016:chap 110.
8.中村重信:コリンエステラーゼ(ChE),アセチルコリンエステラーゼ(AChE).日本臨牀 62(増刊11 広範囲血液・尿化学検査,免疫学的検査 1.第6版):368-371,2004
解説 この検査は肝機能検査と有機リン中毒(農薬中毒)、サリン中毒が疑われる場合に行う。生体内には2種類のChEが存在する。一つは肝で合成され血清、肝、膵に多く分布する偽性コリンエステラーゼで、もう一つは赤血球、神経組織などに多く分布する真性コリンエステラーゼである。臨床検査で日常測定されるChEは偽性で、真性コリンエステラーゼは赤血球コリンエステラーゼとして測定される。肝細胞で合成されるChE値は肝の蛋白代謝障害の程度により増減するので、肝機能検査の一つとして重要である。また、ChE値が極めて低値になる遺伝性の異型コリンエステラーゼ血症は、麻酔の際に用いられる筋弛緩剤(サクシニルコリン)を分解できないため、手術に際しては術前検査として測定が必要となる。
パニック値:40IU/L以下
高値(血清):遺伝性C5変異、過栄養性脂肪肝、肝細胞癌、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、高リポ蛋白血症Ⅳ型、気管支喘、糖尿病、肥満、本態性家族性高ChE血症
低値(血清):遺伝性異型ChE血症、肝癌、肝硬変、劇症肝炎、悪性腫瘍、遺伝性欠損症、栄養障害、ウイルス性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、重症非代償性肝硬変、慢性消耗性疾患、慢性感染症、有機リン中毒、急性・亜急性肝壊死、結核、白血病、粘液水腫

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