検査項目解説
検査名 | 第II因子活性/プロトロンビン |
英検査名 | Prothrombin/Factor II |
検体基準範囲 |
3.2%クエン酸Na入りポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。ヘパリン加血漿は不可。 血漿:75~135% |
測定法 | 凝固時間法 |
基準範囲出典 |
1.安達 眞二:Medical Technology 24(6):629-633,1996 2.福武 勝幸 他:日本臨床 53(増):10-13,1995 3.山崎泰男ほか:プロトロンビンの基礎と臨床.一瀬白帝(編);図説 血栓止血血管学─血栓症制圧のために.中外医学社,2005,pp295-304 |
解説 |
肝で産生されるビタミンK依存性の凝固因子で、プロトロンビンとも呼ばれている。生理作用はフィブリノゲンに作用しフィブリンを形成するほか、第V、VIII、XIII、因子の活性化、血小板凝集等である。臨床的には先天性欠乏症は極めて稀であるが、活性低下はPT、APTT、トロンボテスト、ヘパプラスチンテストの延長に関与するので、これらの検査が全て延長した場合は、プロトロンビンの測定が必要となる。 高値(血漿):妊娠 低値:劇症肝炎、先天性第II因子欠乏症、播種性血管内凝固症候群、非代償性肝硬変、ビタミンK欠乏症、薬剤(抗生剤、ワーファリン) |