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検査項目解説

検査名 活性化部分トロンボプラスチン時間
英検査名 Activated Partial Thromboplastin Time/APTT
検体基準範囲 検体はクエン酸血漿を用い、EDTA血漿やヘパリン血漿は使用できない。採血後、速やかに測定するか、凍結保存する。
血漿:24.3~36.0秒
測定法 凝固時間測定法
基準範囲出典 1.日野 志郎:臨床検査講座15 血液学:244-250,1984
2.佐守 友博:日本臨床 47(増上):917-920,1989
3.福武勝幸ほか:APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間).medicina 36:150-153,1999
4.Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI). One-stage PT and APTT test; Approved Guideline Second Edition. H47-A2, 2008
5.Greaves M, Preston FE: Approach to the bleeding patient. In Hemostasis and Thrombosis: Basic Principles and Clinical Practice. Fourth edition. Edited by RW Colman, J Hirsh, VJ Marder, et al. Philadelphia, JB Lippincott Co, 2001, pp 1197-1234
6.Fink LM, Marlar RA, Miller JL. Antithrombotic therapy. In: McPherson RA, Pincus MR, eds. Henry's Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2011:chap 42.
7.Schmaier AH, Miller JL. Coagulation and fibrinolysis. In: McPherson RA, Pincus MR, eds. Henry's Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2011:chap 39.
解説 この検査の目的は内因系凝固異常の把握とヘパリン投与のモニター である。APTTは内因系(VIII、IX、XI、XII、プレカリクレイン、高分子キニノゲン)、共通因子系(V、X、プロトロンビン、フィブリノゲン)とvon Willebrand因子の凝固活性を総合的に評価する検査で、凝固因子欠損症を疑う場合に、プロトロンビン時間(PT)と共に測定される。臨床的には複合性凝固障害を疑う時と、抗凝固療法のコントロールとして用いる。凝固因子欠乏症が疑われるときは、PTの結果と合わせ欠乏因子を推定し、因子の定量を行う。また、延長が因子欠乏かインヒビターによるものかを鑑別するには補正試験を行う。
延長(血漿):von Willebrand因子減少、ループスアンチコアグラント、血友病A、血友病B、抗リン脂質抗体症候群、高分子キニノゲン・プレカリクレイン欠乏症・分子異常症、重症肝障害、肝硬変、肝癌、循環抗凝血素、第I、II、V、VIII、IX、X、XI、XII因子欠乏症・分子異常症、播種性血管内凝固症候群、ビタミンK欠乏症、薬剤(ワーファリン、ヘパリン)
APTT正常、PT延長:第VII因子欠乏症
APTT延長、PT正常:第VIII、第IX、第XI因子欠乏症、von Willebrand病、抗リン脂質抗体症候群、後天性血友病
APTT延長、PT延長、HPT正常:フィブリノゲン欠乏症、第V因子欠乏症
APTT延長、PT延長、HPT延長:第II、X因子欠乏症

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