検査項目解説
検査名 | 寒冷凝集反応/寒冷血球凝集反応 |
英検査名 | Cold Agglutination/Cold Agglutinins |
検体基準範囲 |
採血後直ちに血清分離する。血清分離までは37℃を保持する。検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:256倍未満 |
測定法 | HA |
基準範囲出典 |
1.原島 典子 他:衛生検査 27(1):67-71,1987 2.白倉 卓夫 他:綜合臨床 40(増):1542-1545,1991 3.Petz LD, Garratty G: Acquired Immune Hemolytic Anemias. New York, Churchill Livingstone, 1980 4.Farratty G, Petz LD, Hoops JK: The correlation of cold agglutinin titrations in saline and albumin with haemolytic anaemia. Br J Haematol 1977;35:587-595 |
解説 |
この検査は自己免疫性溶血性貧血の鑑別診断およびマイコプラズマあるいは他のウイルス疾患の診断に用いられる。寒冷凝集素は0~4℃の低温でABO式血液型と関係なく自己赤血球、O型赤血球を凝集する抗体で、血清中の寒冷凝集素を検出する検査を寒冷凝集反応と呼ぶ。この凝集素は成人赤血球の血液型I抗原に対する抗体で、マイコプラズマ肺炎で出現するため、マイコプラズマ肺炎の診断に用いる。 陽性(血清):悪性リンパ腫、寒冷型自己免疫性溶血性貧血、原発性マクログロブリン血症、サイトメガロウイルス感染症、伝染性単核球症、マイコプラズマ肺炎、トリパノゾ-マ症、ブドウ球菌血症、慢性リンパ性白血病 |