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検査項目解説

検査名 活性型レニン/血漿レニン活性/総レニン
英検査名 Active Plasma Renin /Plasma Renin Activity/Renin,Active/Active Renin Concentration
検体基準範囲 採血は早朝に30分間安静臥位の後に行うことが望ましい。EDTA-2Na入りポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。
血漿レニン活性(PRA):臥位:0.2~2.7ng/mL/hr、立位:0.2~3.9ng/mL/hr
活性型レニン(ARC):臥位:2.5~21.4pg/mL、立位:3.6~63.7pg/mL
測定法 PRA:RIA
ARC:IRMA
基準範囲出典 1.土屋 ますみ 他:医学と薬学 32(3):529-534,1994
2.沖 隆 他:ホルモンと臨床 42(11):1091-1094,1994
3.Young WF Jr: Primary aldosteronism: A common and curable form of hypertension. Cardiol Rev 1999;7:207-214
4.Young WF Jr: Pheochromocytoma and primary aldosteronism: diagnostic approaches. Endocrinol Metab Clin North Am 1997;26:801-827
5.Bailey MA, Shirley DG, Unwin RJ. Renal physiology. In: Johnson RJ, Feehally J, Floege J. Comprehensive Clinical Nephrology. 5th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2015:chap 2.
6.Gruber HA, Farag AF. Evaluation of endocrine function. In: McPherson RA, Pincus MR, eds. Henry's Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2011:chap 24.
7.Oh MS. Evaluation of renal function, water electrolytes, and acid-base balance. In: McPherson RA, Pincus MR, eds. Henry's Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2011:chap 14.
8.片山茂裕:レニン-アンジオテンシン系と心疾患.Bio Clinica 22:16-19,2007
解説 この検査の目的はレニン-アンジオテンシン系の機能評価である。レニンは腎糸球体輸入臍動脈壁に存在する傍糸球体細胞で産生されるタンパク分解酵素である。検査は血漿中のレニン活性を有するARC濃度を特異的なモノクローナル抗体を用いて測定する。血圧や水・電解質の調節に重要な役割を持つレニン・アンジオテンシン系の評価には血漿レニン活性が測定されてきたが、ARCの直接測定により、レニンの分泌状態がより正確に判断できる。異常値を示したらアルドステロン濃度(PAC)を測定しPAC:PRA比を評価する。臨床的には腎疾患、高血圧、浮腫、腹水などの症状を持つ患者やミネラルコルチコイド異常が疑われる場合に測定するが、原発性アルドステロン症や腎血管性高血圧症などの二次性高血圧の診断に必須である。
高値(血漿): Bartter症候群、Chagas病、Gitelman症候群、悪性高血圧、本態性高血圧症、腎血管性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫、肝硬変、胆管閉塞、急性副腎不全、副腎皮質機能低下症、原発性選択的低アルドステロン症、腎動脈閉塞、慢性腎不全、急性心筋梗塞、うっ血性心不全、腎癌、ネフローゼ症候群、急性腎不全、子癇前症、てんかん、全身性強皮症、レニン産生腫瘍、糖尿病、糖尿病性網膜症、尿崩症、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣過剰刺激症候群、サルコイドーシス、肺小細胞癌、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患、マラリア、躁うつ病、急性アルコール中毒、アルコール中毒
低値(血漿):AME症候群、Liddle症候群、デオキシコルチコステロン産生腫瘍、原発性アルドステロン症、先天性副腎酵素欠損症、低レニン性本態性高血圧症、本態性高血圧症、特発性アルドステロン症、糖質コルチコイド反応性アルドステロン症、低レニン性選択的低アルドステロン症、アルドステロン過剰症、ヘモクロマトーシス、子癇前症、子癇、糖尿病、糖尿病性腎症、下垂体前葉機能低下症、副腎皮質機能亢進症、腎盂腎炎、慢性腎疾患、間質性腎炎

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